ゑびす先生の日記

ゑびす治療院の院長が書くブログです

子供の日に〜 2

さてさて、
節句とは少し離れますが、子供に施す「墨灸(すみきゅう)」 ってご存知ですか?
確か、お宮参りの時に、赤ちゃんのデコに赤い墨を一点 つけますよね?
あれもそうです。
ツボで言うと、「印堂(いんどう)」あたりです。
印堂は、眉内端と内端の中心で、インドでは、チャクラ(気)の源とか、「第三の目」とも言われ 重要視されているポイントです。仏像やインド女性見てもわかりますね。鼻炎にも効果のあるってことは前のブログでお伝えしましたが、今回はツボ解説ではないので、さておき〜 墨灸に戻ります。

 墨灸は、滋賀県では疳虫の治療に使います。”もんもん”と呼ばれるこの墨灸は古くから行われてきたものですが、どのくらい前からと言うのは、わかりませんでした。
 昔から“もんもん”と言えば穴村の墨灸とみなが言うぐらい滋賀県では良く知られた(?)穴村の故駒井博士が有名、なのだそうですが、正直、自分はあまりよく知りませんでした。f^_^;
 駒井先生は滋賀県鍼灸師会初代会長でして、墨灸は故駒井博士が作られたものかとゆうと、先祖が井伊藩の御典医であった山田先生曰く、江戸時代から山田先生のご先祖がこの墨灸をしていたことがわかりました。穴村の駒井先生のご先祖も江戸時代からされていたらしく、江戸時代にはこの墨灸は小児の治療として用いられていたことがわかりました。
 滋賀県は、墨灸にかなりゆかりがありますね。

 さて、今回の本題はここからです。
みなさん考えて、実際、墨灸 効くと思いますか?
あと、「小児ばり」はどう思います?
墨灸も小児ばりも、大人にとってみたら、極微弱な刺激です。つまり、大人感覚では効かない、と感じるのが普通です。
 しかし、墨灸も小児ばりも、効果はあります。
小児 こと赤ちゃんにとっては、大人では微弱な刺激でも場合によっては強刺激になります。なので、施す場所、強さには最新の注意が要るほどです。
何が言いたいかって言うと、少し前、「ズンズン体操」なる施術とはとても呼べない手技で、赤ちゃんが亡くなりましたね。
 膝の上に赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、背中を押したりさすったり、首を恐ろしい角度に曲げたり…
それを40分も続けたとか。
先ほどの話から、それがいかに辛かったことか。
つい最近まで、羊水というお水の中に浮かんでいた お豆腐のような体です。どれだけ重い負担だったことか… 命はかえりませんが、あのおばさんでなくっても、そうゆう得体の知れない手技が横行しているようです。このような事件を大きく受け止め、行政だけでなく、ご両親だけでなく、自分たち施術者ももっと声を大にして、三たび今回のような尊い命が奪われることが絶対ないよう子供達を守っていかなければいけないんだろうな!と思うのでした。